Apple WatchのSuica定期券に移行する[前編]

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ようやくApple WatchでモバイルSuica定期券が購入できるようになったので備忘録として書いておきます。やることは比較的簡単なのですが、制約がいろいろあり、また仕組みがよくわかっておらずやや面倒でした。

前提

この記事を書いている時点で私が持っているものは下記になります。

1. フィーチャーフォン（ガラケーdocomo：通話のみ）
2. iPhone 6 Plus（MVNO利用：データ通信のみ）
3. Apple Watch 2 Nike+ エディション
4. 乗車駅がJR東日本の駅であるSuica定期券(2017年1月26日まで)

やりたかったこと

モバイルSuicaを使って決済をデジタル化し、MoneyForwardで決済履歴を記録する。

MoneyForwardのサービスはモバイルSuicaのアカウントを接続してSuicaの決済履歴を取り込むことができます。

我が家ではMoneyForwardを使用して家計の一元化しているのですが、これまで私はモバイルSuicaを使えていなかったので決済額を手動で入力していました。今回はモバイルSuicaを導入することで自動化されることになります。

詳細は割愛しますが、支出が自動で記録されるのはかなり便利です。

また、ガラケーに月々数百円のiモードの契約をする選択肢は何度か考えましたが、やっぱりガラケーのメールを使う予定もないのにモバイルSuicaのためだけに課金するのは嫌だったので、フィーチャーフォンでモバイルSuicaは選択肢から除外しています。

制約事項

iPhone 6シリーズはモバイルSuicaとして使えない

2014年9月に発売されたiPhone 6シリーズや、2015年に発売されたiPhone 6sシリーズ（3D Touch対応モデル）にはFeliCa（フェリカ）チップが搭載されていないため、モバイルSuicaに対応していません。チップが搭載されているのは2016年に発売されたiPhone 7シリーズからです。

そのため、これまで私が使用してきたiPhone 6 Plusはそれ自体でモバイルSuicaとして利用することはできません。

Apple Watch 2はモバイルSuicaとして使える

昨年発売されたApple Watch 2にはFeliCaチップが搭載されているのでモバイルSuicaとして使用することができるようになります。これはチップが搭載されていないiPhoneとチップが搭載されているApple Watchの組み合わせでも使えるということです。

iPhoneとApple WatchはBluetoothによって通信をするのでiPhoneで行った設定をApple Watchに設定してApple WatchがモバイルSuicaの代わりになるということです。

iPhone 6とApple Watch 2の組み合わせでモバイルSuicaを新規発行することはできる

iPhoneのSuicaアプリをダウンロードして、モバイルSuicaとしてSuicaを発行し、Walletアプリで追加するという流れになります。

Apple Watch 2でSuicaカードを読み込むことはできない

Suicaカード自体がSuicaカードを読み込むことができないようにApple Watch 2はチップがあるのみでカードリーダー（駅の改札や支払い用端末など）にかざすだけとなります。

物理的なSuicaカードを”移行”できるのはiPhone 7シリーズ以降のみ

iPhone 7シリーズ以降のiPhoneにはFeliCaチップが搭載されていますが、同時に他のFeliCaチップを読み込むこともできます。そのため、iPhone 7を持っている場合、Suicaカードの上にiPhoneを乗せて情報を読み取れば移行が完了するのです。

Apple Watch 2を買ったのになぜすぐにモバイルSuicaを導入しなかったのか？の最大の理由がこちらです。Suicaカードの定期券を持っていたため導入したくてもできなかったのです。最初はApple Watch 2でモバイルSuicaができると聞いて自分のiPhone 6 Plusで定期券をどうやってデジタル化すれば良いのかが全くイメージできていませんでした。

iPhoneやAppleWatchでモバイルSuicaを実現するパターン

つまり、「iPhoneやApple Watchを使用してモバイルSuicaを使用したい」と思ったら、下記のパターンがあることになります。

私は上記の2のパターンなので、既存のSuicaカードから移行することができないということになります。

方法

具体的なやり方は[後編]に書きます。