Macで確定申告(医療費控除とふるさと納税をe-Taxで)

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会社員なら所属する企業で年末調整をしていると思いますが、医療費控除ふるさと納税(ふるさと納税ポータルサイト)をしている場合には原則、自分で確定申告をしないと還付されません。
ふるさと納税ワンストップ特例制度を使えば申告は不要ですがここでは割愛します)

ここ数年は税務署に行って確定申告をしていましたが、マイナンバーカードを作った事もあり、平成29年度(2017年分)の確定申告をネット(e-Tax)でやってみました。

今年度の期限は平成30年1月15日[月]から3月15[木]までです。ちょっと早いかなとは思いますが、トラブルがあった時に事も考えて早めにやっておきました。

申告自体の詳しいやり方などは色々と探すと出てくるのですが、「Macで」確定申告をするのは結構大変だったので忘れないようにメモしておきます。

2.10更新】申告後に還付金が戻ってきた話を書きました。

確定申告をするためには最寄りの税務署で(短い開所時間の中?)並んで必要書類を書いて提出するか、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を使用するかのどちらかの方法で申告をします。

本記事は医療費控除(セルフメディケーション税制ではなく、従来の医療費控除)とふるさと納税をしている会社員がmacOSを使用して年末調整とは別で確定申告を追加で行う方法を記載しています。

※医療費控除(やセルフメディケーション税制)、ふるさと納税に関する確定申告を行う意義やメリット等は本記事では記載しません。

まず、(macOSに限らず)確定申告をe-Taxで行う方法は幾つかあります。

確定申告書等作成コーナー「所得税・贈与税・個人消費税」の申告手続
e-Taxソフト(WEB版)「徴収高計算書」・「法定調書(給与所得の源泉徴収票等)」・「納税証明書の交付請求」・「納税手続」
e-Taxソフト(SP版)申請・納税手続
e-Taxソフト(Windows版)申告・申請・納税手続

スマートフォン(SP)版があるのには驚きですが、機能制限があるようで、実質macユーザーは「確定申告書等作成コーナー」で申告手続きをすることになります。

(サービス名が「確定申告書等作成コーナー」というのは感覚的にしっくりきませんがそういうものと受け取っておきます)

確定申告の大まかな流れ

公式にe-Taxをご利用になる場合の事前準備」というページがあるので熟読すれば良いのかもしれませんが、流れは以下の通りです。

  1. 確定申告に必要なハードを準備
  2. 確定申告に必要なソフトを準備
  3. e-Taxから確定申告

確定申告に必要なハードを準備

Mac

記事の見出しに書いてあるようにe-Taxを行う前提ですね。おそらく必要としている方の大半はmacOSかiOSでこの記事をご覧になっていることでしょう。

私は昨年にiMacを購入したのでそれを使用しています。

マイナンバーカード(個人番号カード)

マイナちゃんでおなじみのマイナンバーです。自治体から送られてきたペラペラ(失礼)の「通知カード」ではなくて、ICチップ搭載のちゃんと写真が入っている「マイナンバーカード」です。

マイナンバーカードの作り方は本記事では割愛します。マイナンバーカードの交付申請のページなどでご確認ください。

マイナンバーカードリーダー

確定申告のデータを送付する際に本人確認としてマイナンバーカードのデータを使用します。macはよくハブられるのでmacOS対応のものを確認しましょう。

こちらの製品を購入して使用しています。
NTTコミュニケーションズ 接触型 USBタイプ ICカード リーダーライター ACR39-NTTCom

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こちらのICカードリーダーはICチップを読み込む面を上にして(写真側が下)差し込んで使用します。

給与所得の源泉徴収票

支払い金額、所得控除の額の合計額、源泉徴収税額などを入力するために必要です。会社員なら企業から年末ごろにもらうものですね。

医療費控除のための明細

診療や治療にかかった領収書、レシートを用意します。
交通費(タクシーや電車)なども含めることができますよ。

寄付金受領証明書等

ふるさと納税に関する寄付金受領証明書を用意します。
入力に必要な領収日と自治体(住所)が分れば良いです。

確定申告に必要なソフトを準備

macOS

公式のアナウンスとしては2018年1月現在、動作条件を下記としています。

OSブラウザPDF閲覧
10.1010.11

10.12

Safari 10.1Adobe Acrobat Reader DC

使用したiMacのmacOSのバージョンはSierra 10.12.6で、まだHigh Sierraにはアップグレードしていません。

Safari

ブラウザのプラグインでJavaアプレット(Webブラウザで動作するJavaアプリケーション)が動作することが前提なのでSafariが必要です。Googleが提供するChromeブラウザでは動作しません。FixeFoxだと動くかもしれませんが、未検証です。

また、使用しているバージョンは11.0.3(12604.5.6.1.1)です。見事に上回っていますが、問題ないようです。

また、Safariで特定のページ(サイト単位)に対してJavaアプレットを使用して良いという許可を指定しなければなりません。
メニューから、「Safari」>「環境設定…」>ウインドウ上部の「Webサイト」タブ>プラグイン「Java」(チェックが付いていない場合はチェックをつける)
から以下のURLを追加します。

https://www.keisan.nta.go.jp/

うまくいかない場合はこちらも適用してみてください。

「option」キーを押しながらポップアップメニューをクリックすると、さらにオプションが表示されます。

セキュリティ保護を有効にする:Apple がファイルの隔離を行い、プラグインをブロックした場合でも、この Web サイトではそのプラグインを使えるようにします。セキュリティを損なう恐れがあるので、この設定は、本当に信頼できる Web サイトでない限りは選択しないでください。Safari 10 では、この設定項目はプラグインがブロックされている場合にだけ表示されます。

安全なモードで実行:プラグインを安全なモードで実行できるようにした場合、Web サイトでプラグインを使えますが、Mac に組み込まれたマルウェア対策の安全チェックが実行されます。安全でないモードで実行すると、Web サイトでプラグインを使えるようにする上、マルウェア対策の安全チェックも実行されません。セキュリティを損なう恐れがあるので、Web サイトが本当に信頼に足るものであり、そのコンテンツを表示する手段がほかにない場合以外は、安全なモードを無効にしないでください。

Java VM

こちらのJava VMのインストール方法を教えてください。(Macをご利用の方)にも書いてありますがJavaの開発環境が必要です。JRE(Java Runtime Engine:実行環境)ではなく、JDK(Java Development Kit:開発環境)をインストールさせるのはいかがなものか(そもそもJavaアプレットというのもこのご時勢だと淘汰されつつありますが)と思いますが。自宅で申告したいのでJava Development Kitをダウンロードしてきましょう。

上記のSafariで設定した内容と同様の設定をJavaにも行います。

アプリケーションフォルダの「システム環境設定」>「Java」>(Javaコントロール・パネルを別ウィンドウで開き)「セキュリティ」タブ>「例外サイト・リスト」から以下のURLを追加します。

https://www.keisan.nta.go.jp/

【参考】信頼できないアプレットやアプリケーションがWebブラウザでいつ実行されるかを制御するにはどうすればよいですか。
【参考】どうすれば例外サイト・リストを構成できますか。

証明書

下記のルート証明書が必要となります。自分のパソコンとe-Taxとの通信の暗号化に使用します。

  • 政府共用認証局(官職認証局(SHA-2))のルート証明書(OSCA2root.der)
  • 政府共用認証局(アプリケーション認証局2)ルート証明書(APCA2root.der)
  • 政府共用認証局(アプリケーション認証局2)中間証明書(APCA2Sub_ocsp.der)

こちらの証明書はMac版事前準備セットアップと称したディスクイメージをダウンロードできるのでそこから証明書をインストールします。

公的個人認証サービス利用者クライアントソフト

申告書のデータを作成し、最後の段階でe-Taxへ送信する際に前述のマイナンバーカードの個人番号のデータが必要なようです。Javaのアプリケーションを使用して起動します。e-Tax自体はWebブラウザでデータを操作しますが、ブラウザが直接パソコン(Mac)のハード(今回はカードリーダー)を操作することはないので、このクライアントソフト(Javaアプリケーション)を介してマイナンバーの情報にアクセスし、本人認証を行うようになっています。

こちらは公的個人認証サービスのページからクライアント(JPKI利用者)ソフトウェアをダウンロードします。

インストール後、「アプリケーション/ユーティリティ/公的個人認証サービス/JPKI利用者ソフト」からマイナンバーカードがカードリーダーを使用して適切に読み込めるかどうかを確認してみると良いと思います。

医療費集計フォームのダウンロードのページから医療費集計フォームをダウンロードしておきます。手入力でも可能ですが、我が家は29年度は75件あったので、Excelか、LibreOfficeを使用したほうが効率が良いでしょう。

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確認リスト

国税庁が電子証明書の登録・再登録を行う前の確認のページを作成しているのでチェックリストに使うと良いでしょう。

e-Taxで確定申告

いよいよ申告です。確定申告書等作成コーナーから操作していきます。

過去に確定申告を行っている方は16桁の「利用者識別番号」と暗証番号をお持ちだと思うのでそれを用意しておきます。

各申告についての流れは申告書等作成の流れ、詳細な説明はトップページ>「ご利用について」>「作成の流れ・入力例」>「入力例」>「所得税及び復興特別所得税の確定申告書作成コーナー」から確認ができます。

ログインした画面で大体操作できると思いますが、公式の手引きで必要なところを抜き出しておきます。

ログイン後、データを作成したらセーブデータを自分のパソコンにダウンロードしておくことができるのでバックアップしておくと良いと思います。

まとめ

以上、長々と書いてきました。

ハードを揃えるのはわりと簡単にできる(マイナンバーカードを用意するのは手間ですが)のですが、ソフトの設定がちょっと面倒だと思います。もう少し手間がかからないともっと普及していくのではないでしょうか。

その後の話をこちらに書きました。